センターの栽培柑きつ

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萩夏みかんセンターで栽培する主な柑きつの品種を紹介しています。
なお、品種の特性は一般的な内容をもとに、山口県萩地域(長北地区)の内容で記載しています。

夏みかん甘夏八朔伊予柑(宮内伊予柑)土佐文旦はるみせとみ
温州みかん(興津早生)ゆず長門ユズキチ

夏みかん

萩地方では一般に「夏みかん」又は「橙(ダイダイ)」と呼ばれています。
正式な名称は「夏橙(ナツダイダイ)」で、「citorasu natudaidai HAYATA(1919年(大正13年)早田文蔵博士が命名)」が学名になっています。夏みかんの最初の木(原樹)は、山口県長門市青海島の大日比(オオヒビ)という所にあり、今からおよそ300年前に大日比の海岸に流れ着いた果実の種を、西本チョウが蒔いて育てたのが始まりとされています。

※詳しくは、「夏みかんについて」の夏みかんの呼び名萩と夏みかんの歴史で記載しています。

夏みかんは、「萩の風景」また「萩の香り」であり、萩のシンボルとして四季折々に欠かせないもので、環境省の選定「かおり風景100選」に選ばれています。
また、観光面においても「夏みかんと土塀」は萩の風景を象徴とする代名詞となっていて、萩三角州内(川内地区)には、夏みかんの観光スポットがあり、春には心和む風景を堪能することができます。

特性

  • 樹勢は強く豊産性、4~5月が熟期の晩生品種。
  • 果実重は400~500g程度、酸味が強いが初夏の果物として爽快感を好む人も多数。

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甘夏

昭和10年頃、大分県津久見市の川野豊氏の園から発見された夏みかんの枝変わり種。正式な名称は「川野夏橙(カワノナツダイダイ)」で、「甘夏橙」、「甘夏みかん」、「甘夏柑」、などとも呼ばれています。
外観からは夏みかんと変わらないが、夏みかんに比べ、着色が早く、酸が早期に減酸するため、甘みが強いので人気があります。

特性

  • 夏みかんより減酸が早く、早生化した品種。
  • 果実重は400~500g程度(夏みかんとほぼ同じ)。
  • 販売用は、1月中旬に収穫、3~5月に出荷。なお、4月以降の出荷は3月から冷蔵貯蔵。

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八朔

万延年間(1850年代)に、広島県因島浄土寺の境内で偶発実生として発見されました。陰暦の8月朔日(ついたち:旧暦で新月の日ことを「朔(さく)」と言います)に食べられたことから名付けられたようです。

特性

  • 樹勢は強いが、ウイルスにより樹が弱りやすい。
  • 果実重は400g前後、果実形は扁球形、ヘタが落ちやすい(ヘタ落ちも可食的に大丈夫)。
  • 収穫時期は12月下旬、3月に出荷。
  • 果汁は多くないが、果肉離れがよく日本人の好みに合う。
  • 3月位まで樹上に成らせると、完熟し糖度が増し果汁が多く商品性が上がる。

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伊予柑(宮内伊予柑)

「伊予柑」という名前から愛媛原産と思われがちですが、1887年山口県東分村(現:萩市)の中村正路氏の園で発見されました。当初は「穴門(あなと)みかん」という名前でしたが、1890年に愛媛県松山市の三次保徳氏が自ら増植され、今日の伊予柑の基礎がつくられました。さらに、1952年に松山市の宮内正義氏園で枝変わりが発見され、「宮内伊予柑」と名付けられています。
※萩夏みかんセンター内には、原木からの接木樹が1本存在しています。

特性

  • 樹勢は弱く、着花過多になりやすい。
  • 結実性が良く、色、香り、味、と三拍子揃い。
  • 果実重は200g前後。
  • 収穫時期は12月下旬、2~3月に出荷。

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土佐文旦

鹿児島県の「法元(ほうが)文旦」が、昭和4年頃高知県に入り戦後栽培が広がり、「土佐文旦」の名前で出荷されています。

特性

  • 樹勢は旺盛で枝はやや直立、幼木の樹姿はやや立ち、結果樹齢では果実の重みが加わるため開張。
  • 結果期は比較的早く、結実初期から収量も多い。
  • 果実重は500~600g程度、果実形は不揃い(扁球形、短球形、倒球形)。
  • 耐寒性が弱いため収穫時期は年末~年明け、貯蔵後、3~4月に出荷。
  • 収穫後、糖度は10~12度、酸度は1.2~1.4%程度で果肉も硬い、貯蔵後は果肉も柔らかくなり食味も良い。

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はるみ

静岡県の果樹試験場興津支場で昭和54年に「清見」と「ポンカンF2432」を交配・育成し、平成11年に品種登録がされています。

特性

  • 樹勢は中庸、やや直立性。
  • 着生した花の結実性は良好であるが、隔年結果性が激しく、果皮が弱く傷がつきやすい。
  • 果実重は190g前後、果実形は扁球形、糖度は普通13度と甘みが強く食味が良い。
  • 収穫時期は1月中旬から下旬で、1ヶ月程度貯蔵をすると美味しさが増す。
  • じょうのうが薄く軟らかいので口に残らず食べやすいが、含核数は平均3粒程度。

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せとみ

山口県大島柑きつ試験場(現:山口県柑きつ振興センター)で昭和56年に「清見」を母親に、山口県原産の「吉浦ポンカン」を父親として交配・育成し、平成16年3月に品種登録され、同年12月には「ゆめほっぺ」として商標登録された山口県のオリジナル品種とされています。

特性

  • 結実前の樹勢はやや強いが、結実後は中庸、樹姿は直立性と開張性の中間。
  • 果実重は140~210g程度、高糖度系。
  • 収穫時期は1月下旬~2月上旬(長北地区は2月中旬)、可食時期は3月上旬~4月中旬。
  • じょうのうが薄くほぼ無核、袋ごと食べることが可能、イクラを食べた時と同様のプチプチ感。
  • 糖度14度以上、酸度1.3%以下は、「ゆめほっぺ」の商標で販売。

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温州みかん(興津早生)

静岡県の果樹試験場興津支場で昭和15年に宮川早生の珠心胚実生(しゅしんはいみしょう)として育成され、昭和38年に興津早生として品種登録がされています。

特性

  • 樹勢は強く発育旺盛、とくに若木の発育は旺盛であるが、樹齢が進むにつれ落ち着く。
  • 結実は良好で、豊産性。
  • 果実の大きさは早生温州の中では大きい方で、玉揃いは良好。
  • 果汁中の糖・酸は「宮川早生」より高く、濃厚な食味。
  • 完全着色後も味ボケせず樹上におくと風味が増す(完熟栽培が可能)。
  • 収穫時期は10月中旬~下旬。

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ゆず

中国揚子江上流が原産地位で中国に広く分布、日本には奈良時代前後に渡来したと伝えられています。古くからの知恵が古来の日本料理に生かされ、古来、冬至にゆず湯に入り、ゆずみそを食べる習わしがあり、食酢としても香りがよく、ジャムやケーキ、菓子類にも広く利用されています。

萩市川上地域は、国の特別天然記念物に指定されたゆずの自生地が存在したことに端を発し、昭和30年年代からゆずの栽培が奨励されています。現在、生産出荷量も安定し、「川上ゆず」というブランドが確立されています。

特性

  • 果実重は100~130g程度、果汁は柔軟多汁で多酸。
  • 耐寒性は強いが、トゲが多く発生、含核数は多い。
  • 収穫時期は11月。
  • そうか病やかいよう病への耐久があり、防除が軽減できる分、他の柑きつ類より手が掛からない。

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長門ユズキチ

「すだち」や「かぼす」の仲間であり、萩市田万川地域を中心とした長北地区に古くから散在的に栽培されていた山口県オリジナルの香酸柑きつで、昭和42年に新種の柑きつとして鑑定されています。詳しい来歴は不明ですが、今から約250年前には、萩市田万川地域で栽培されていたと考えられています。最初の木(原樹)は、昭和初期に枯死しましたが、2代目といわれる古樹が萩市田万川地域に現存しています。

特性

  • 果実の大きさは、ゴルフボールよりやや大きく、緑色が美しい。
  • 他の香酸柑きつに比べ、8月上中旬と早い時期からの収穫可能、果汁も多く搾れる。
  • ゆずとすだちをブレンドしたような香りで、強すぎず、酸もまろやかで素材の風味を損なわない。
  • 酢の物などの料理、焼き魚や刺身、唐揚げなどに搾りかける、焼酎や炭酸水に果汁を入れる、果皮をすりおろして薬味とする、など利用方法が豊富。

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